上毛労務 薗田直子です。
AI(人工知能)の進化、目覚ましいですね。
タクシー会社で、AIが乗車客のいそうな場所へ車を誘導し乗客数をぐっと伸ばし、
社員との面談記録の文章からAIが退職の予兆のある人を割り出し、
証券会社では1000分の1秒単位の超高速取引を繰り返して利ざやを稼ぎだし・・・
TVのAI特集をみて、実社会でココまできてるのか、と驚きました。
そんな中、「汎用AIが登場する2030年に向け、AIやIoTが仕事や雇用へどう影響していくか」という厚生労働省の報告書を目にしました。
「個人、とくにいま働いている40歳前後の人たちへ」と、2030年時点でまだまだ現役の世代に向けメッセージがあります。
15年後、今の仕事の一部は何らかの形でAI等に代替されると考えられます。引き続き企業で能力を発揮するためには『AI等を取り入れた新しいシステムを使いこなす力』『AI等 に代替されにくい能力』『AI等の活かし方を考える創造性』を身につけることが必要になります。こうした能力の習得で「7割~9割」の人が15年後も活躍し続けられるとしています。
企業に対しては、『従業員がAI等を使いこなす能力や、AI等に置き換えられない能力等を身につけられるよう、企業が能力開発の場を与え、従業員の能力開発を支援すべき』としています。
AI等はさらに進化し、遅かれ早かれ社会の中に取り入れられます。
AI等は今ある仕事を奪うだけではなく、生産性を高め、人材不足を賄い、仕事を楽にするツールでもあります。空いた時間をどうやって新しい仕事や役割に変換していくのか、考えるのが人間の役目。
従業員も企業も、AIを含めテクノロジーで「どんなことができる」のか知ること、そして使える箇所があればどんどん取り入れ、馴染んでいくことが大事です。
これらリテラシーの差が、変化のスピードの差につながるのでしょう。
そうそう、20代の若手社員が50~60代の役員たちに、スマートフォンの使い方から社内SNSやスカイプを定期的に教える『メンター制度』を作った会社もあるそうです。進化するテクノロジー、こうやって馴染んでいくのも、イイネ!です。