おはようございます。
上毛労務 岩野です。
厚生労働省は27日、中央最低賃金審議会を開き17年度の最低賃金の
引き上げに向けた議論を始めます。
政府は3月に策定した働き方改革実行計画で最低賃金時給1千円を目標とし、
毎年3%程度引き上げる方針を明記しました。
計画を策定した会議には経団連会長や連合会長らも参加しており、大きな異論
はでていないものの、労働者側はさらなる引き上げを求めてくる可能性もある
ようです。
昨年度の上げ幅は過去最高の25円なりました。予測では17年度の最低賃金
も、2年連続の20円超の引き上げとなるようです。
現在の全国平均は時給823円。
仮に、今後3%ずつ上がれば23年度には時給1千円を超えることになります。
人手不足などから最低賃金を上回る求人を出している企業が多くみられること
からも、最低賃金の改定は中小零細企業にとっては大きな打撃となりかねません。
こうしたなか、職種や規模に関係なく、どの企業にとっても業務の効率化、
生産性向上はもちろん、人材配置、教育、評価・処遇及び役割の明確化など
ここ数年で、経営者の抱える課題が増えていることを、切に感じています。