blog
FCMG
FCMG BLOG
2017.06.21
カテゴリ : 人事・労務

上毛労務 薗田直子です。

先日ヤフーの人事部で話を聞く機会に恵まれました。
ヤフーでは『社員一人ひとりの才能と情熱を解き放つ』をコンセプトに様々な人事の取り組みをしています。その中核に位置付けられるのが「1on1」ミーティングです。

以前のブログでも少し触れましたが、1on1は週1回30分間、上司が部下一人ひとりと「定期的」に時間をとり、部下の対話を「業務として」行う制度です。
一週間を振り返り、上司は部下の話に耳を傾けます。
「実際にやってみて気づいたことはある?」
「次にやるときはどうやってみる?」
頭の中のモヤモヤを、言葉にして話すことで考えがクリアになる経験ありませんか?部下が仕事を振り返り、乗り越える壁を考え「自分のモノ」にしていく場であって、上司から積極的な指示やアドバイスはあまり行われないようです。

1on1は部下のこの先のキャリアを探る場でもあります。夢中になれる仕事、やりがいを感じる瞬間はどんなことか。その実現に何が必要なのか、仕事について考えるきっかけを問いかけます。

そして1on1での内容は、他で共有されることはありません。上を含め第三者へ報告はせず「部下が安心して話せる環境」を作り出しています。上司は部下のことを「社内で一番理解する人」でもあります。
その場が単に部下を気持ちよい状態で終わらせることのないよう、1on1の裏側には上司へのトレーニングや様々な「仕掛け」が仕込まれています。いくつかの仕掛けを経て1on1の役割や質も上がったといいます。

日々仕事は変化し難しくなり、周りに聞きたくてもみんな忙しそう・・・社内には孤軍奮闘で走り続けていた社員が沢山いたそうです。あえて「業務として」「定期的に」上司部下で対話し、課題解決のスピードもコミュニケーションの質もぐっと上がったそうです。
月1回15分でも定期的に行うことで見えてくるものもありそうです。

こちらが一方的に話しちゃうなー、価値観押し付けちゃうなーと自戒の念も込めつつも・・・人事制度の運用や考課者研修に、このエッセンスや仕掛を取り入れたら面白いな、と企んでます。

DSC_2138

永遠に完成することなく常にアップデートされるIT業界を表した「未完成風の床」

2017.06.20
カテゴリ : 農業

まさに小麦色であった田んぼが、今はすっかり麦刈りが終わり、田植えの準備が始まっている。米麦農家にとっては、一番忙しい時だろう。
しかし小麦は、販売価格の収入では、生産者はいなくなってしまうだろう。
米と違い小麦は直接消費者の購入はない。製粉会社が購入し、小麦粉となり市場に出回る。その小麦粉にしても、ほとんどが小麦粉から加工され、最終消費者の購入となる。
国産小の多くは麺(日本めん)に加工される。品種によって、パン、麺と合わないものがあるようだ。麺であっても日本めんと中華めんでは違うらしい。
そもそも、麦は米と違って品種改良がそれほどされてこなかった。今は伊勢崎市辺りでは、ほとんどが「さとのそら」という品種だが、数年前は「農林61号」という品種改良時の銘柄が作付されていた。先日の「鉄腕ダッシュ」というTV番組で、コメの品種改良の難しさが放送されていたが、麦も同様と考えると、コメ・麦の品種改良はとても個人レベルでは無理だろう。
また、広大な農地で作られる外国産小麦には、価格において決して勝つことはできない。そして、今の国産小麦はパンには向いていない。品種改良は簡単にはできない。そして、交付金が現在の麦作収入の殆どを占めている。こんな現状で麦作を新規に始める人がいるのだろうか?二毛作になるので、コメの品種も限られて来るだろう。コメの品種にこだわれば麦作はできなくなる。
「この国産小麦で作ったうどんは絶品だ!」といって、食べている人はどのくらいいるのだろう。
政府は、平成32年まで国産小麦に生産量を増やそうという計画を立てているが、生産者はどのうような小麦をつくっていこうと考えているのだろう。                                          吉田 典佳

2017.06.19
カテゴリ : 日々つれづれ

おはようございます。
上毛労務 岩野です。

6月18日、昨日は父の日でしたね。
皆さんは自分の父親に感謝を伝えることが出来ましたか。
私は子供たちから日頃の感謝の気持ちを受け取ることができた一日となりました。

そんな一日の中で、ふと目にしたのが、中学生の娘が書いた「少年の主張」でした。
その文章のほんの一文ですが、あげさせていただきます。

「周りの人の良いところをできるだけ多く上げてくださいと言われたら、皆さんはきっとたくさん見つけることができると思います。
では、その良いところを心から認めることができていますか?と聞かれたら自信をもって「はい」ということができますか?
私は昨年、人に認めてもらうことの難しさを改めて実感しました」
このような文面から始まり、学生生活の実体験をもとに自分なりの主張をしっかりと述べていました。

文章の中で、私が心に残った一文が、
「人に認めてもらうためには、人一倍の努力が必要です。
そして認めてもらった人は、人一倍の努力をした人だと思います」
そのような中で「人の喜びや頑張りを自分のことのように心から喜んで、
その人がどれだけ努力したかを認めてあげられる人こそ、人から認めてもらえる人なのだと私は思います。」
と書かれていました。

学生生活をとおし、承認についてまっすぐに書き綴った主張。

子供の書いた文章を読んで、今の自分に足りないものを教えてもらえたような気がします。
昨日は父の日、子供に感謝する一日となりました。

2017.06.16
カテゴリ : 日々つれづれ

藤井経営の深澤です。
先日、仕事で千葉まで行って来ました。私は方向音痴で車の運転も苦手なので、初めての関与先は事前に家族を付き合わせて下見に行っていたのですが、今はナビがあれば私でも現地に無事到着出来ます。
また都内に行く時も電車の移動で地下鉄の乗換や切符の購入等に苦労をしていましたが、今は携帯とSuicaで簡単に行けるようになりました。
本当に便利な世の中です。仕事の調べ事でもnetで調べてしまいます。後輩には本で調べろと言っているのですが、自分でもnetに頼ってしまいます。法律や実務の判断はもちろんnetで調べた後に信頼出来る本等で確認をしているのですが、仕事以外の事はnetや新聞の記事をあまり気にせずに読んでしまっていました。
最近すごく気になった事はnetの記事はもちろんですが新聞5大紙も取り扱う題材や見る方向性が全く違っているんですよね。自由な世の中で沢山の情報が見られる事は良い事ですが、大切な事は複数の新聞を読んで情報も自分なりに取捨選択していかなくてはと思っています。
皆さんはどうされていますか。

2017.06.15
カテゴリ : 医業

藤井経営の藤井武です。

今日は別のテーマでブログを、と思っていたのですが、日経新聞の朝刊をみたところ医療費の中の薬剤料に関する記事が目に入り、興味がこちらに向いてしまい・・・色々と思うことが多いので、このテーマにしました。

前回のブログで、2015年度の医療費に占める調剤の割合が、19.0%と約2割になっており、かつ前年比対比の伸び率で、調剤が9.4%伸びており効果の高い新薬の保険適用による影響がある旨記載しました。
そこで、医療費に占める調剤の伸びを抑制する方策として、平成29年6月14日に厚生労働省は、公的な医療保険から支払う薬剤費を適正化するため、薬の費用対効果についての大規模な国民調査をするようです。
この国民調査への期待としては、一般の人が「このくらいまでなら保険で支払うべきだ」という相場観を探りたいようで、非常に高価な薬剤が治療効果に見合っていない場合は、薬価引き下げ(値下げ)をするための理由にするようです。
調査内容の例として「1年間延命できる医薬品の価格がX円の場合、公的保険から医療費を支払うべきか」、「はい」の場合何%の人がX円なら払うか、を調べ、さらにその費用対効果を5段階(とても良い・良い・受け入れ可能・悪い・とても悪い)で判定する、という立て付けの様です。
どのような結果が出るにしても、国民は全ての人が医療費や薬剤に精通しているわけではないので、結果については当然専門家の意見を聴く必要があり、それをもって最終的な判断はされるべき、と思います。
紙面の中で、東大大学院特任准教授・五十嵐中氏のコメントが紹介されていました。
この中で以下の言葉について、深く考えさせられました。
「余命10年の人を1年延命させるのと、末期に近い人を1年延命させるのでは同じ条件で1年延命させるといっても意味合いが異なる。」
上記の様なことも勘案した総合的な判断が重要であると、五十嵐中氏は締めくくっています。
また、新薬開発をする製薬メーカーは、多大な経営上のリスクを抱えながら新薬開発費を投じているわけで、過度な薬価引き下げにつながるようなルール変更が続くと、人類にとって本当に必要で効果がある新薬開発を停滞させることもあり得ると思います。
新薬を必要とする人が安定的に使用できるように供給が滞ることはさけるべきで、その費用負担についてはある程度の自己負担は覚悟のうえで、柔軟に対応できる医療制度の構築が求められている、と切に感じます。

株式会社藤井経営
Copyright(C) Fujii Keiei Inc. All Rights Reserved.