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銀行員は一週間連休が義務?!
2017.05.10
カテゴリ : 人事・労務

上毛労務 薗田です。

GW明けの週半ば、そろそろ日常業務のペースに戻った頃でしょうか?

次の大型連休は夏休みですかね?3ヵ月先ですね(笑)

 

『明日から一週間は仕事をしないで休んでいいよ!』

ある日突然、業務終了直前に会社から命令されたら・・・

安心して休めますか?「明日やろう」と思っていた仕事、どうしますか?

金融機関では年に1回、最低1週間連続して職場を離れる『職場離脱』制度があります。

金融庁の指導によるもので、全従業員を強制的に1週間職場から離し、この間、仕事に不正や不備がないか、書類のチェックや顧客とのやり取りなどの内部監査がおこなわれます。

職場離脱休暇、コンプライアンス休暇としたり、外部研修などに参加させるケースもあるようですが、顧客や職場との電話やメールは一切禁止とし、普段の業務からは遮断されるようです。

そして、不正防止という観点で行われるため、従業員には直前に通知されるケースも多いのだとか。

「この仕事は〇〇さんしかできない!」「〇〇さんがいないと仕事は回らない!」

職場離脱を運用するには、日頃からそんな状況を避けなければなりません。

長く同じ業務に定着している職場、仕事がデキる従業員がいる職場ほど、実は気を付けなければなりません。スピードも速いし、任せて安心、その人に頼む業務がどんどん増え、業務が集中してしまう・・・知らず知らずのうちに、その人にしかできない状況も生まれがちです。

そして、従業員も業務が山積み、休むに休めずどんどん疲弊してしまう・・・

事業を継続していく上でも、従業員に安心して気持ちよく働いていてもらう上でも、リスクが大きい状態ですよね。

職場離脱は、不正防止の観点だけではなく、個人に依存しない、業務が個人のものにならない状況をあえて作り出しているともいえます。金融機関が定期的にジョブローテーションをするのもそういった意味合いもあります。

そう考えると、連続休暇がとれる体制は経営のリスクヘッジになりますね。

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