上毛労務 薗田直子です。
日本の公立の小中高等学校の教員の労働時間は、OECDの加盟国の中で最も長い水準だったという。一方で、労働時間のうち「授業」に費やす時間は平均値以下だったという結果がでた。
授業以外の、教育相談、職員会議、課外活動等に費やす時間が長いのであろう、というのが専門家の考えだ。
これを、「授業」というアウトプットのため、その前段となる下ごしらえ部分に時間を費やしている、と読み解くのか、前段部分や付帯業務に時間を費やし「授業」に回す時間が少なくなっていると読み解くのか・・・
教師の本来の役割や求められる価値はどこで計られるのか、という問いにもつながる。
教師だけではない。
日々、複雑化高度化してく社会では、リスクヘッジや結果を出すための準備に費やす工程が大きくなる。なくてはならない大事な過程だ。
これらの業務が市場から顧客から求められている本来の価値ある業務に、どれだけ反映されているのだろう。
リスクヘッジや前工程ばかりに時間を費やし、本来の価値を高めることを疎かにしていないだろうか。
私たちの求められている価値は何なのか。
しっかり踏みしめて進んでいきたいものだ。