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代替品
2017.09.07
カテゴリ : 日々つれづれ

藤井経営の藤井武です。

近頃、将棋やチェスの名人がAI搭載の専用ソフト相手に勝てないということを見聞きするようになった。
遊びと言っては怒られてしまうが、上記のような戦略ゲーム的な世界ではよくあることになっている。
私も子供の頃、ファミコンのシューティングゲームで、人力のボタン連射では到底倒すことができなかったボスキャラを、専用コントローラーの連射機能を使うことで、今までの苦労が嘘のように楽勝したことを思い出す。
機械(ロボット)の力を実感した瞬間だった。

昨日薗田もAIについて触れていたが、これからの時代、人間はAIなくしては存在できないのだろう。
人口は減少の一途にもかかわらず、生活水準は向上している。みな基本的な豊かさを手に入れることができる世の中なのだろうが、このまま誰もが同じ豊かさを享受しつづけるにはロボットの力は必要不可欠。
ゲームの世界ですら、人間の能力はロボットに凌駕されている。実経済においては、今まで人間がしていた仕事で単純業務は既に機械に代替されており、AIの発達で創造的業務についても脅かされる時代は、もうすぐそこにある。
今、第4次産業革命と言われているAIの進化による劇的な労働環境の変化が、私たち人間へ与える影響は計り知れない。
AIにとって代わられた人間は、仕事も奪われることになる。しかし、平均寿命は延び続け、それとともに医療費はすさまじい勢いで増加している。

ビル・ゲイツ氏は、ロボットやAIにも人間と同じように課税することを提言している。人間の代替品になるだろうロボットやAIに課税し、私たちの生活や老後の面倒をみるための財源を確保する意図が感じられる。

2016年1月から試験的導入されているオランダのベーシックインカムの動向が、より興味を引く今日この頃である。

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