こんにちは、総務の藤井です。
今年も4月6日から4月15日までの10日間「令和3年春の交通安全運動」が実施されました。
なぜ1週間も前に終了した運動をここで取り上げるのか。
それは今年の交通安全運動期間の4月8日に、全国で交通事故での死者が統計開始以降初のゼロを計上したからです。
「春の交通安全運動」は今から遡ること53年、昭和43年(1968年)に始まりました。
当時の日本では、高度経済成長期に伴い自動車交通も急成長。交通事故発生件数、交通事故死者数はうなぎのぼりといった状態でした。
それに歯止めをかけけるべく始まったのがこの運動でした。
1日ごとの交通事故の発生件数、交通事故死者数の統計も同時に始まりました。
しかしながら、そう簡単に交通事故も事故による死者も減らすことはできず、昭和45年(1970年)には戦後最悪の1万6765人を記録し、その後は何度も減少・増加の波を繰り返していました。
この間、毎年交通安全運動という形で安全に対する意識を高め、自動車と歩行者が安全に通れるようインフラを整備し、自動車メーカーも交通事故を減らせるよう、交通事故による死者を減らせるよう企業努力をしてきた結果、ついに令和3年4月8日に初めて死者ゼロを記録できたのです。
これは本当に喜ばしいことだと思います。
コロナ禍による外出の自粛などの影響もあるかもしれませんが、もっと外出制限の厳しかった昨年の同時期でも成しえなかったことです。
これまで死者ゼロの日はなかったとはいえ、交通事故による死者数は昨年まで4年連続で戦後最少を記録しています。
今年は4月15日現在で713人と前年同期を17.8%下回っているそうです。
このままいけば年内にまたこの「ゼロの日」が発生するかもしれませんね。
新年度が始まって3週間が経ちました。
通勤や通学で初めて自動車を使うことになった方たちも、だいぶ慣れてきたころだと思います。
そんな時こそ気を引き締めて。
安全運転でいきましょう。