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隙間の可能性は無限大
2021.04.13
カテゴリ : 日々つれづれ

こんにちは、総務の藤井です。

先月末から弊社の通用口の傍でシクラメンが花を咲かせています。

建物とアスファルトのわずかな隙間に健気に咲くシクラメン。
ここにはしばらくの間、シクラメンの鉢植えが放置してありました。
花の季節が終わり、今年こそは植え替えようと思っていたのですが、なかなか時間が取れず時機を逸してしまったために廃棄してしまった鉢です。
そんなこともすっかり忘れていた今年。
見覚えのある葉がひっそりと出てきたと思っていたら、なんと立派に花まで咲かせました。

こんな環境の悪いところで頑張って花まで咲かせるなんて、なんて健気なの!と感動していたところ、実はアスファルトの隙間は植物にとってそんなに悪くないどころか快適な環境なのだという記事を見つけました。
快適な理由その1 日照
アスファルトの隙間だと周囲に植物が生えてこないので、たっぷりの日差しが浴びられるそうです。
その2 地中の水分が潤沢
アスファルトが雨水を吸収しない分、隙間にたくさん流れ込んできてわずかな隙間でも十分な水分が得られるそうです。そのうえフタをされている状態なので乾燥もしにくいとか。
その3 土中の養分を独り占め
その4 道の端や建物の傍なので踏まれにくい
なんだか調べれば調べるほどアスファルトの隙間に咲く植物は「困難に耐えて」「頑張っている」のではなく、「ほどほどに幸運な環境を見つけて」「多くを望まずのんびり暮らしている」ようです。

これって昨今の経済活動にも似ている気がしませんか?
従来の市場で見逃されていた分野や、より専門性を高めた分野で起業あるいは商品開発し成功を収めた例というのは非常に多くあります。
経済産業省は、こうしたマーケティングや技術開発を通じた差別化戦略により、市場規模は小さいながらも世界でトップシェアを誇る企業の重要性に着目し、数年おきにトップ100を選定し発表しています。
2020年版グローバルニッチトップ企業100選

世界とまではいかなくても、インターネットの普及で、広告に費用を掛けずとも全国を販売対象とできる現在の環境は、まさしく隙間産業天国。
商品を絞ったり、専門性を高めたり、痒いところに手が届いたり。
いかに快適な隙間を探せるかがビジネスの鍵でもあるようです。
昨年から続くコロナ禍で自分と向き合う時間や趣味の時間が増えているのも、ニッチな市場の活況を支える原動力にもなっているのではないでしょうか。
そう考えるとこの環境も、全く悪いだけのものでもないですね。

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