おはようございます、海老澤です。
秋の空が移り変わりやすいこの時期、晴れをもたらす高気圧と、雨をもたらす低気圧が、日本付近を西から東
に向けて、数日の周期で通過するからです。乾燥した空気に覆われて、空気が澄んで見えるので、全国的に空の青
が、鮮やかに見えます。
「男心と秋の空」と聞くと驚く方もいると思いますが、元々は「女心」でなく「男心と秋の空」で、江戸時代から
の諺で、当時は、既婚女性の浮気は現代と大違いで、命を落とすほどの重罪で浮気男性に対しては極めて寛大だっ
たこともあり移り気だったのはもっぱら男性だったのです。この諺は男性を警戒するように戒めることに使われて
いました。江戸時代の俳人小林一茶も「はずかしや おれが心と 秋の空」という句を詠んでいます。
「女心と秋の空」と「男心と秋の空」、現代ならどちらを使うのが妥当なのでしょうか?「女心~」が定着しだし
たのは昭和に入って徐々にという事のようで、今でもほとんどの辞書が‘男心’をメインにしてあり‘女心’載っていな
い辞書も多いです。
辞書の記載例を読んでも、男女が入れ替わっていたり意味が微妙に違っていたりと、この言葉自体が秋の空状態で
す。
あなたはどちらを使いますか?いつもスマホの画面操作に夢中になって下ばかり見ている人も、最近空なんて見た
ことないな~という人も、一度止まって空を見上げませんか?
何か心がはればれした気持ちになりますよ。