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蛇口の輸入
2018.02.28
カテゴリ : 日々つれづれ

上毛労務 薗田直子です。

企業の人材開発に携わるメンバーと集う機会があった。
あるメンバーが、社内でミニ「1on1」や「フリーアドレス制」を導入したが、狙っていた効果がイマイチ表れなかった理由を語ってくれた。

そこで出たのが『蛇口輸入』のはなし。
「幕末に日本から武士の一団がヨーロッパを訪れ、蛇口をひねると綺麗な水がでることに感嘆した。その中の一人が蛇口を大量に買って帰国したという・・・」
蛇口を輸入しても、すぐさま綺麗な水が出る訳ではない。
水を貯え、水路を引き・・・巨大なシステム張り巡らされた上で、はじめて蛇口から水がでるようになる。
ナイキ人事部の増田氏が著書で紹介していた話だという。

やみくもに新しい制度を取り入れても、綺麗な水(効果)が出る訳ではない。
そのことを私たちは頭で理解している。
どこから水を引き、どうやって水路を張り巡らせるか、緻密で一貫性をもった水路を設計し、滞りなく水を流すよう整備することの方が、よっぽど時間も手もかかる。
蛇口を輸入し取り付けることを優先して、水路の整備を疎かにしてはいないか?

妙にしっくりしながらも、自分の仕事に置き換え、身が引き締まる思いがした。

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