上毛労務 薗田直子です。
元スマップ3人が出演したAmebaTV『72時間ホンネテレビ』
インターネットテレビという媒体で、今までのテレビ番組を凌駕するインパクトを世の中に打ち出し、大盛況のうちに配信を終えた。
先日、AmebaTVを運営するサイバーエージェントの人事統括 曽山哲人氏の話を聴く機会に恵まれた。
サイバーエージェントは従業員の平均年齢31歳と非常に若い会社だ。ユニークな人事施策も有名で、「風通しのよい会社」「社員の士気が高い会社」として新卒者の人気も高く、躍進を続けている企業ある。
ネットメディアというまだ見ぬ世界で企業を成長させていくためには、それを担う人材の成長なしでは考えられない。
同社の人材育成で重要視しているのは『決断経験』だそうだ。『決断経験』量を増やし、質を高める機会を創っているという。
「本を読む」「研修に参加する」「顧客への対応をAかBか決める」・・・日常生活には『決断』する機会が沢山ある。『決断』には「主体性」が必要とされる。
同じものごとも「決断」したかどうかは、自分事として主体的に捉えて行うか、受け身で行うのかの差がでる。自分事として取り組むことで「決断」の場は増え、成長も伴う。決断せず受け身の状態では、問題が先送りになる可能性も大きいという。
同じ年齢を比べた時、部下には上司がその年齢だったとき以上の決断ができる環境を創っているそうだ。「決断のサイズが小さければ、それ相応の人材しか育たない」からだ。
講義で曽山氏は「私たちは・・・と決めています」という言い方を何度もされていた。
「会社が・・・」ではなく、「自分たちが」決断したということを意識しているからこその言い回しだと思う。忙しい毎日で、一つ一つをルーティンという惰性で流していないだろうか?「続ける」ことも意識することで「決断」に変る。
予測不能の世の中を、受け身で行くのか主体的に決断していくのか、小さな積み重ねが大きな差になるのだろう。
同社が人材を成長させる土台として重要視している「挑戦」への『決断経験』
実は、これとセットになって大切にされているもう一つの要素がある。
次回はその話をしようと思う。