先日、あるお客様へ上司と訪問した際、
その家に伝わる言い伝えの話題になりました。
そのきっかけは『鰻』です。
私の干支は『寅』なのですが、
祖母に小さいころから
「丑年と寅年うまれは鰻を食べてはいけない」と言われてきました。
大人になり理由を調べてみると、
丑年と寅年の守り神である『虚空蔵菩薩様』
の使いが鰻だから食べてはいけないとのこと。
埼玉県三郷市や宮城県北部にも同様の言い伝えがあり、
共通しているのは水害が多い地域だったということのようです。
我が家にはほかにも「キュウリをつくってはいけない」や、
「正月三が日の朝と昼には蕎麦を食べる」といった言い伝えがあります。
我が家でキュウリをつくらない理由は不幸があったからのようですが、
「つるに引っ掛かり転んで、追っ手から逃れて命拾いをした」なんて理由もあるようです。
蕎麦を食べる理由についてはよくわかっていませんが、
元々は水田に適している土地ではなかったことが関係しているのではと推測しています。
先日、同じくキュウリをつくってはいけないという言い伝えのある方と知り合いました。
その方のお父様は長野県の出身とのことで、正月三が日に蕎麦を食べることを話してみると、
その方はうどんを食べるとのことでした。
群馬が蕎麦で長野がうどんは、今となっては逆だろうと言いたくなりますが、
共通点が多いことに驚きました。
今更ですが、写真は近所の神社の桜です。
GWに突入し、どこへ出かけても人が多い今だからこそ、
身近な歴史を調べてみるのも面白いかもしれませんね。