おはようございます。労務の岩﨑です。
目の前で問題が起きたときに何をするか?よく言われるのは、問題を解決する時に最初にすべきなのは【どこが問題点なのかを見極めること】だと言われています。
例題としてあげられる話として、ある古いビルでテナントに入っている企業や利用者から「エレベーターが遅い!」というクレームが増えて問題になっていました。
エレベーターは2台あるのですが、どちらも古くて昇降スピードも遅く、待ち時間が長いというクレームです。
この解決案として思いつくのは、①高層階用と低層階用に分ける②最新のシステムに変える③エレベーターの台数を増やすということはすぐに思いつきますが、かなりの費用がかかり導入することができない状況だったため、このビルのオーナーは部下にアイデアを出してもらい、そのアイデアを採用したところ最小限の費用でクレームをなくしたという話があります。
気になるこの問題の解決策は、【各階のエレベーターの前に大きな鏡をつける】でした。
鏡をつけることで待ち時間に身だしなみのチェック等を行うことができ、待ち時間が気にならなくなったことからクレームがなくなったそうです。
このエピソードのポイントはオーナーにとっての【問題の本質は何か】ということです。
問題の本質は【エレベーターが遅い】ことではなく【クレームをなくすこと】でした。
実際、エレベーターの待ち時間は全く同じなのに、鏡を設置したら誰も文句を言うことなく困らなくなりました。
もし、エレベーターが遅いことを問題の本質だと思い込んでいたら、お金や時間もかけたのに体感的には待ち時間が変わらず、クレームは継続していたかもしれません。
このエピソード、私はおもしろいな~と思いました。
物事の本質を見極めるのは難しいですが、私たちも事業主の方から様々な相談を受けます。
法律上の〇×だけでなく、本当に困っているのは何かを見極められるようにしたいと思いました。