今年も啓翁桜が咲きそろいました。
例年通り玄関に、そして今年は執務室にも飾って日々社員の目を和ませています。
「サクラサク」で連想される合格発表ですが、いつごろから、誰が使い始めたのかと調べたところ、諸説ありますが1951年に早稲田大学の学生が遠隔地の受験生へ合否を電報で伝えるために送った文面がきっかけで、その後全国的に広まったとの説が有力でした。
今でこそ合格発表はインターネットで公開し、遠方の受験生でもすぐに確認できますが、インターネットが普及していなかった時代には、大学まで足を運ぶか大学から合格通知が届くまで待たないといけませんでした。
私も当然インターネットなど存在すらしていない時代の受験生でしたから、地元の大学は発表を見に行けましたが遠方の大学は通知が届くまで合否が分かりませんでした。というのは建前で、実は当時は新聞に県内の受験生の合否情報は掲載されるという個人情報に関して大変ゆるい時代だったので、通知より先に新聞で確認することもできました。
それではどうして「ゴウカク」ではなく「サクラサク」が広まったのか。
その背景には、日本人が持っている桜に対する思い入れや入学式と桜の咲く時期が被ること、そして何より満開の桜の華やかなイメージが「合格」という晴れがましさにマッチしたことなど様々な要因が考えられます。
大学への入学とそれに続く新生活。
希望に満ちた新しい一歩を踏み出すのに正にふさわしい形容といえますね。
初めてこの「サクラサク」を合格電報として使用した方のセンスには70年経っても脱帽です。
今週末は大学入学共通テストが開催されます。
現時点では雨の予報の地域も多いですが、全国的には天候の乱れなどもなく大きなトラブルは予想されていません。
全国の受験生ががんばった成果を十分に発揮できるよう祈っております。
一足先に桜は咲いています。
受験生がんばれ!!