藤井経営の牛房です
今、薬が足りません。これは2020年末に発覚したメーカーの不祥事を発端としたジェネリック医薬品の供給不足が原因です。国が承認していない工程で製造していたなどとして、福井県の小林化工と富山県の日医工が国や県から立ち入り調査や業務停止命令を受けました。
小林化工は、爪水虫などの皮膚病治療薬に睡眠導入剤の成分が混入していた問題でニュースなど耳にした事もあったと思います。
さらに、不祥事が明らかになったあとに業界団体が呼びかけた自主点検で、別の複数のメーカーでも問題が見つかるなどしたため、供給停止や出荷調整は実に3000品目以上のジェネリック医薬品に及んでいます。
ジェネリック医薬品は、後発医薬品とも呼ばれ、先発医薬品の特許が切れたあとに販売されます。開発費が低く抑えられるため、先発医薬品に比べて価格が安く、患者の負担が軽減できます。さらに、医療費の削減にもつながるとして国はジェネリック医薬品の使用割合を高めることを後押ししてきました。
1年以上たった現在でもいまだに影響が出ているという事です。