おはようございます。上毛労務の今泉です。
今、私たちの身の回りにはたくさんの情報があふれています。
世の中でどんなことがあったか、または個人でこんなことをしているなど様々な内容がある中で、個人情報を使った「情報銀行」ビジネスが始まっています。
この情報銀行とは、本人から同意を得た上で個人の様々なデータを銀行のように預かり、企業に提供するものです。データ提供をした個人には、ポイントがもらえたり、特定のサービスが受けられたりします。また、個人には提供先を選ぶことも、また途中でやめることもできるのです。
これには、IT企業が個人の購買履歴などを収集し、ビッグデータとして利用している現実があります。知らないうちに個人情報を提供している現状を改め、個人が提供の可否や提供先を選べるようにしていくことが狙いです。
実際に自治体で行った実証実験に参加した方は、スマートウォッチを配られ、自身の歩いた歩数や睡眠の質などのデータを提供。実験が終わると、そのスマートウォッチがもらえ、「その情報が何かに生かされるなら嬉しい」と話されていました。他にも大手企業が行う実験には、参加企業の従業員のスキルや働ける時間帯を提供し副業が可能な企業とのマッチングを行ったり、自宅の電力使用量や健康状態のデータを提供し、その人の健康に必要な食材などの提案を受けられるものもあるそうです。
データ提供に前向きな声もあれば、心配な声を持つ人もいます。20~60代の男女に行った総務省の調査では、約84%の人がデータ提供に不安があるとの回答も。
情報の価値が上がり、その情報により生活が便利になる一方で、どこまでその管理が徹底できるのか不安に思うのは私だけでしょうか。