藤井経営の須田です。
組織作りにおいて、感動をした事を書きたいと思います。
今から16年前に、落合博満さんは中日ドラゴンズの監督に就任しました。監督になった時に『この1年は補強を凍結し、個々の選手の能力を10%底上げて日本一を獲る』と宣言しました。
普通はどこの監督でも、自分のチームを強くする為にFAやトレードで戦力を補強するものです。しかし、落合監督は今いるチームの人達の能力も見ていないのに、他チームから戦力を補強したらチームの士気が下がると考え、選手達の能力を上げる事を優先しました。選手達も意気に感じて、レギュラーが獲れるチャンスだと必死に練習に取り組み、見事リーグ優勝を果たしました。それから8年間で4度の優勝、全ての年でAクラス入りを果たすチームに選手達が育ちました。
組織において、力のある者を補強する事が組織作りと考えていた常識を覆し、人材を人財に変える組織作りを落合監督は成し遂げました。数いる評論家をねじ伏せた手腕に惚れ惚れをした思い出があります。
落合博満さんの書籍には、組織作りのヒントが沢山あります。機会がありましたら是非読んでみて下さい。