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シンガポール・レポート③
2018.10.22

こんにちは、総務の藤井です。

今回も引き続きシンガポールのレポートをお送りいたします。

 

研修初日は空港からそのままジョホールバルに向かいました。

ジョホールバルは、シンガポールから海を渡った隣国マレーシアの都市ですが、海峡に掛かるコーズウェイという大きな橋が整備されたため1時間程度で入国できるということで、シンガポール観光に組み入れられることの多い街です。

今回はジョホールバルの都市としての魅力もさることながら、陸路で国境を越えるという経験をしてみたいという希望で設定しました。

 

国境に向かう道はほぼ一本道なため、結構な渋滞でした。

ガイドの話によるとほとんどがマレーシアからシンガポールに働きに来ている労働者で、地元より高い賃金を求めて毎日国境を越えて通勤しているのだそうです。

島国日本で暮らしている私たちには想像もつかない働き方です。

国境を越えるので当然出国と入国の手続きは毎回おこなうことになり、渋滞と入国審査などで結構な時間を取ってしまうため働いている人たちのほとんどがマレーシアの自宅には寝に帰るだけだそうです。

それでもシンガポールで得られる賃金は、マレーシアの人たちにとって大変魅力的なのだとか。

 

こうした働き方をしている人たちからすれば、「外国で働く」「外国人を雇う」ことに対するハードルは非常に低いものなのでしょう。

シンガポールの住宅には、マレーシア人やフィリピン人のメイドのための部屋を設けるのがあたりまえと聞きます。

日本でも人手不足の分野で外国人労働者を積極的に迎え入れようという試みはずいぶん前からおこなわれていますが、なかなか進んでいないのが現状です。

一番の問題は世界一難しい言語と言われる日本語という言葉の壁もあるのでしょうが、外国人労働者の受け入れを懸念する意識の壁も案外大きいのではないでしょうか。

 

少子高齢化が問題になり、人手不足が深刻化してきた我が国日本。

効率的な働き方を模索するのももちろん大切ですが、効率やAIで置き換えられない労働がまだまだ多いのも事実です。

「一億総活躍社会」でも補いきれない労働力をどう確保していくのか。

私たちも身近な問題として考えていかなければならないことだと思います。

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