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2018.01.11
カテゴリ : 医業

藤井経営の藤井武です。

新年あけましておめでとうございます。平成30年の幕開けです。今年も1年よろしくお願いいたします。

昨年よく聞いたワードで「インスタ映え」がある。ご存知のとおり、昨年の流行語である。
この言葉、というよりも内容について、かなり突っ込んだ批評を展開していたある精神科医のコラムに目が止まった。

先生曰く、今の日本社会は自己愛が膨らんだ「自己愛過剰社会」で「インスタ映え」は「自己愛過剰社会」の象徴である、とのこと。
要するに、簡単に注目を集めることができ、自分が主人公(ヒーロー・ヒロイン)になれるので、承認要求(いいね!)と自己顕示欲を満たせるので、行き過ぎたアピールとなり、自分の事象を厚かましく何でもかんでも他人に押し付ける人が増えている、と自分なりに理解した。
「現在、アメリカではナルシシズムがエピデミックにまでなっている」という指摘もある様で、その典型がトランプ大統領のツイッターでの過激なつぶやきであるという。アメリカの27名の精神科医や心理学者などがトランプ大統領を診断した本の中で「病的な自己愛」を指摘している、とのことだ。
同じ様な状況が、日本でも起こっており大勢のナルシシストが発生しているという。

こうした人の特徴(トランプ予備軍という)は、「発信器」はあるが「受信器」はない、という。これにより、無自覚のまま一方的に発信し続けることになり、まわりの評価を落とす(あきれ返って相手にされない)ことになる。現在だけでなく、こうした人は昔もいたと思うが・・・。

私のことを見て、見て!話をもっと聞いて!という自分だけのテンションが上がっている話題の押し付けが行き過ぎるのは、病気の様だ。
一度冷静になって周りの人の反応を見てみることをお勧めしたい。

今後の人間分析に活かそう。

2017.12.21
カテゴリ : 医業

藤井経営の藤井武です。

人間は脳はのごく1部しか活用できていない、という話はよく聞く。
また、理系と文系という分類でも使っている脳の領域が大分違うようだ。
理系型の人は研究中心で、人とのコミュニケーションをあまりせず、使用している脳領域は右脳に偏りがちになる。しかし、社会に出ることでコミュニケーションをとるようになり、自然と左脳が鍛えられる様である。一方で、文系型の人は
もともと右脳を鍛える機会が少なく、社会人になってからは意識的に理系脳(右脳)を使うようにし、自分が得意とする脳領域以外を働かせる訓練をしたほうがよい、とのことだ。
あるコラムを読んでいて笑ってしまったのだが、「いい奥さん」はだらしない男性を作る、とあった。
そのこころは、身の回りのことをなんでもやってもらえるので、毎日仕事しかせず、脳の一部しか使っていないから、だそうだ。一番危険な状態、とも言われている。料理や掃除をしたり、子供の様子を見たりと脳の使い方が多岐にわたるため、「いい奥さん」は高齢者になっても脳の機能が衰えない人が多い、と文書は続いていた。
だらしない男性、私のことか?確かに、料理や掃除、子供の世話など一切合切を妻に任せきりにしてきた。仕事だけは、頑張ってきたつもりだが・・・。
結果として、だらしない男性になっており、脳機能の低下を招きかねない状態だった。

今後は、妻にはもちらん感謝を忘れずに、自分のことはなるべく自分でやるようにしようと思う。

2017.12.14
カテゴリ : DAILY TIPS

藤井経営の藤井武です。

12月も残すところあとわずか。残り少ない2017年・平成29年をしっかり締めくくりたいと思います。

ちょっとショックを受けたのだが、「子供調査2017」によると、母親を尊敬する、という子供が68.1%で過去最高になっている、という記事をみた。
これだけ見ると、当然なのではないか、と思うのだが、比較対象に出されているのが、父親を尊敬する、という子供(61.5%)を上回った、という事実だ。
20年前の1997年時点では、父親を尊敬する子供が約60%で、母親(約50%)を上回っていた。どちらかというと、母親には親しみを感じる子供が多かったのだが、今年の調査では父親の尊敬度は横ばいであったが、母親に対するものは右肩上がりで上昇している。

世のお父さんたちは、家庭のために毎日仕事を頑張り、子供の笑顔に救われていると思う。お父さん達に非はないと思うが、最近のお母さんの立場の変遷があるのだと思う。
今や80%近くが働くママで、専業主婦は20%程度だという。かつ働くママは家事の主役も担っており、ママの存在感が大きいのが昨今の家庭の特徴なのだろう。また、高学歴なキャリアウーマンという側面を持つママが増加しているのも大きいと思う。母親が家庭と仕事を両立させ、子供たちから信頼されているのだろう。
では、父親が子供たちの敬意を取り戻すにはどうすればよいのだろうか?徹底したイクメンしかないのか?

子供が進学の時期を迎え、父親の職業やその具体的な内容を聞かれることが増えた。改めて子供と自分の職業について話をすると、それってどんなことするの?パパって会社でそんなことしてるんだ、と意外に興味をもって聞いてくれた。
今まで自分の職業についての会話も、正直あまりしたことがなかった。子供が会社見学で来社したり、会社の催し物に参加したことはあったが、それだけで理解できるはずがない。頑張って働いているだけでは、自己満足にすぎないことを痛感した。
なんだか少し感傷的な気分になってきたが、とにかく、もっと子供たちといろいろな会話をしていこうと思った2017年の師走である。

2017.09.21
カテゴリ : 医業

藤井経営の藤井武です。

先週の米国視察研修より、無事に帰国いたしました。
5泊7日という日程で、毎日視察スケジュールが満載だったことと時差ボケのため、若干疲れが残っているように感じます。
前回は所変わっても変わらないことについて記載しましたが、今回は所違うと変化することについて感じたことを記そうと思います。
まずは、制度。これは国の成り立ちが違うと確実に変わりますね。抜本的な考え方が異なるわけです。
米国の場合、今回は医療制度ですが、日本の国民皆保険制度の様な一律的なものはありません。
メディケア・メディケイドという公的補償を背景にしながら、民間保険による給付が多いため、所得に応じて受けられる医療機関が異なる場合がある。フリーアクセスを大前提にしている日本とは大違いなわけです。
所変わると変わるものがある。(それが普通と思うが)
国という大きな括りではなく会社や個人まで視点を落とすと、多様性のもとにそれぞれの考え方は全く異なってゆく。
そのため、自分と異なるもの(こと)・考え方に適合していく必要が出てきます。
個々人の多様性(スペシャリティ)を全体の中でどのように適合(活かす)させるのか、社会性の高さも求めらることになる。
全体と個が常にせめぎ合う中で最善の答えを出していくには、両者を適合させるための戦略的発想と具体的な戦術がないと、ただ単に流されるだけ、になってしまうのだろうと思います。

強制的に色々なことを考える契機になった米国への視察研修でしたが、実りの多いものにするためにも再度しっかり振り返り、週末にゆっくりと、自分自身のbefor/afterを意識的にまとめてみたいと思っています。

2017.09.20
カテゴリ : DAILY TIPS

上毛労務 薗田直子です。

ファッション通販サイト「ロコンド」が、今月から新たな配送方法として「急ぎません。便」を導入した。発送料は通常配送の「翌日お届け便」より100円安く、発送期間は1~3日かかる。顧客にとって「早く」はうれしいが、誰しもがそれを求めていないのでは?と始めたサービスだ。サービス開始初日から2割の顧客が「急ぎません。便」を選んだ。

「注文をまちがえる料理店」は都内に期間限定でオープンしたレストランだ。認知症を抱える人たちがホールスタッフとして働いている。
注文をとりに来たのに何をしに来たのか忘れ、客と同じテーブルに座ることも、名前の通り注文を間違えることも大いにアリ。実際には客がサポートしないと進まない場面も多く、客も参加者となり認知症のスタッフとのコミュニケーションを楽しんでいるという。
「社会が寛容になれば、認知症の人が普通に暮らすことができる。間違っても『ま、いいか』と言える、言われる環境が場をふわっと温かいものにする」という発案者の考えのもと生まれた。

この2つのニュースを、偶然同じ日に知った。

10年前に比べ、「当たり前」に求められる水準がどんどん高くなっている。サービスや商品はより高い質を、より正確に、よりスピーディーに・・・一方で、一ミリの後退さえ許さない完全防備な状況に息苦しさを感じることもある。社会問題になった宅配業者の過酷な労働環境は、「早く」「安く」を供給体制と利益度外視で拡大し、長時間労働や更なる求人難につながった結果だ。今や宅配産業自体がパンク寸前だ。

価値観が多様化し、すべての顧客に対し満足してもらうには、サービスや商品へ求める範囲はどんどん広がり高まるばかりだ。
でも、誰しもが全てに対して求めているのか?
誰かに極端な負担を強いてまで、早く、確実に、安くを求めていないのではないだろうか。
企業が過剰な競争しているだけの部分もあるように思う。

「注文をまちがえる料理店」には、料理そのものより、わくわくとふわっとした人との関わりを求めているのだろう。

アレもコレもではなく、「何を」価値として提供するのか。(先週に引き続いて・・・)
価値をハッキリ絞ることで、キラリと輝く企業や活躍する人も増えてくるだろう。

価値を、顧客が選ぶ時代になったということだ。

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