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経営の神様②
2017.07.28
カテゴリ : 税務・会計

藤井経営の深澤です。
先週のROE(株式資本利益率)の話の続きをさせてもらいます。
ROEを考えた時にコンビニ経営や飲食店の経営を良く例題に使います。
同じ資本でも、1店舗でやるよりも銀行からお金を借りて2店舗、3店舗をやった方が、ROEは激増します。各店舗が儲かっていることが前提ですけどね。
「ダム経営」は良いときに資金をプールして悪い時に備える考え方ですが、それをプールしないで再投資してROEを上げる事や借入をして投資を増やしていくことは相反する部分が多いので経営安全性を高める事とのバランスが非常に難しいですよね。
今現在の経営判断の正解というならまだしも、この1、2年を振り返っても急激な雇用関係の変化がありましたし、10年単位で考えれば平成3年の土地の価格を「100」とすると10年後の平成13年には「27.5」と大暴落しています。
そんな時代に多店舗展開や工場を経営して方にしてみれば、「優良企業だから是非融資で設備投資をして下さい」と言われて実行して何年かしたら「担保不動産の下落で融資が出来ないので返済して下さい」や「時価会計で多額の含み損のある会社は不健全な会社だ」と言われて経営責任どころか個人資産まで失った方も大勢いた時代でした。
理論やゲームであれば数字上の効率経営を追い求めていくのが良いと思いますが、家族や従業員の事を考えた時には、先週の「ダム経営」の言葉をもう一度読んでみて下さい。

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