おはようございます。会計の今井です。
先日、曾祖母の法事に参列した際にお坊さんからお説教を聴いたので紹介したいと思います。
昔、ある一人の僧が山を巡礼していると鬼に食べられそうな鷹に遭遇しました。
鷹を可哀想に思った僧は代わりに自分の腕を食べろと鬼に言いました。
すると鬼は天秤を取り出して、片側の皿に鷹を置きました。
鷹と同じ重さであれば、鷹をあきらめると言うのです。
僧は自分の腕を切り落とし、もう一方の皿に置きました。
天秤は鷹の方に傾いています。
仕方ないので僧は右足を切り落として皿の上にのせました。
それでもまだ天秤は鷹の方に傾いています。
今度は左足を切り落として天秤に置きましたが、天秤は鷹の方に傾いたままです。
結局、天秤が釣り合ったのは僧がほとんど天秤の上に乗り切ったときでした。
皆さんは気づいたでしょうか。
天秤で測っていたのは体の重さではなく、命の重さです。
人間であれ動物であれ、命の重さは変わらないということです。
修行を重ねた僧であっても、鷹の重さは自分の腕一本と同じだろうと見下してしまっていたというお話でした。
私達は生きていくうえで様々な命を犠牲にしていますが、
それを当たり前だと思わずに、感謝の気持ちを持って生きていこうと改めて思いました。