こんにちは、総務の藤井です。
先日、年末恒例の『ユーキャン新語・流行語大賞』の年間大賞に「3密」が選ばれて話題になりましたね。
今年の同賞のノミネート語の大半が新型コロナウイルス関連ということで、それだけ私たちの生活の大きく影響を及ぼしたのだなと実感された方も多かったのではないでしょうか。
選考委員の一人である言語学者の金田一秀穂氏はこの「3密」という言葉を「非常に健気な日本語」と評し、「日本語はいくつかの項目をまとめて表現することに長けている」「この悲劇的厄災の中にあっても、日本語はその特性を発揮して注意すべき心得をまとめて表し、予防を喚起した」とコメントされていました。
確かに日本語は「まとめる」「省略する」などに対する柔軟性が高い言語であるといえます。
過去には結婚相手の条件として「3高」や厳しい労働条件の職場を指摘する「3K」なども話題になりました。
ご承知の通り「3密」は、新型コロナウイルスの感染拡大を避けるために「密閉」「密集」「密接」の状況を可能な限り避けましょうという呼びかけのために作られた言葉ですが、その語呂の良さにあっという間に広く認識されました。
新型コロナウイルスから身を守るために私たちがとるべき手段を、非常にわかりやすく伝えてくれた立役者でもあります。
そう考えれば年間大賞受賞も納得の結果ではないでしょうか。
しかしながら、本来であれば東京オリンピック関連の言葉が多数ノミネートされたであろう年の大賞としては、寂しくもあり残念でもありますね。
来年の『新語・流行語大賞』にはたくさんの明るい前向きな言葉がノミネートされることを願います。