鍋の王様「フグ」

おはようございます。
上毛労務 岩野です。

これから年末にむけて、だんだん寒くなってきました。
そうなると、温かい鍋料理が食べたくなりますよね。
鍋の王様と言えば、やはりフグ(河豚)。
ということで、今回は高級で、絶品のフグについてお話しいたします。

フグ料理と言えば、山口県の下関が有名ですが、他にもフグ提灯という
可愛らしいお土産も有名ですね。また、地元の下関では、福をもたらして
くれる魚とされ、フグではなく「ふく」と呼ばれているそうです。
フグと言えば有毒部位のある魚として有名。有毒部位は肝臓や卵巣などの
内臓すべてと言われ、可食部位は筋肉と皮、そして精巣とされていますが、
フグの種類によっても違うそうです。

フグの持っている毒は、テトロドトキシンという毒の中でも猛毒とされて
いて、青酸カリの約1000倍。約60㎏の成人男性が10gも食べてしまうと
中毒死することもあると言います。また、煮ても焼いても解毒することは
できないため、除去するしか方法はありません。

また、このテトロドトキシンですが、おもしろいことに、フグが生まれながら
にもっている訳ではありません。ですが、その毒がどのように体内で蓄積される
のか、解明できていないようです。現時点においてはフグが食べる餌である
ヒトデや巻貝に含まれていて、それを食べることにより、体内で蓄積されていると
考えられています。また、餌ではなく海にいる細菌が原因で毒魚になるという見方
もあるようです。

では、毒をもたないフグを繁殖させることはできないのでしょうか。
陸上の水槽で、毒のない餌を与え、殺菌ろ過した海水で養殖されたフグは、
毒をもたないと言われています。この方法を利用して、あるお店が養殖した安全な
トラフグとして、お客へ提供したいと厚生労働省に申請したところ、現時点では却下
されたようです。解明できていない以上、仕方ありませんね。
ですが、安全・安心の養殖のフグの肝、なんて将来なったら・・・楽しみですね。

今年も残すところあと26日となりました。
風邪などひかないよう、体調管理には気をつけてくださいね。