こんにちは、総務の藤井です。
引き続き金融リテラシーについてのお話です。
現在、大人だけでなく子供たちの暮らしの中でもお金をめぐる環境が急激に変化しています。
一昨年の消費税の増税に合わせて9か月にわたって実施された『キャッシュレス・消費者還元事業』で、Pay払いと呼ばれるスマホ決済や電子カード決済といった「お金を出さずに支払う方法」が一気に浸透しました。
特にPay払いは、事業によるポイント還元に加え参入した各社独自のポイント還元を目当てに使用する人が増え、今ではどこに行っても何かしらのキャッシュレス決済が選択でき、複数のPay払いを店舗によって使い分けている若者も決して少なくはありません。
キャッシュレス化が遅れていた日本にとっては非常に追い風となったこのキャンペーンでしたが、それによってお金を価値が見えにくくなってしまったのも確かです。
QRコードを読み込んで金額を入力して支払うスマホ決済やクレジット決済では、お財布から現金は出ていきません。
それゆえにお金を使っているという実感がつかみにくく、支払い方法もキャリア払い(携帯電話料と合算して支払う方法)やクレジットカードに紐づけされたりと後から請求されるタイプのものが多く、気が付いたら結構な金額を使っていて銀行口座から引き落とされた金額を見てびっくり!なんて人も多いのが現実です。
さらにスマホ決済を利用して個人間でお金のやり取りをする手段ができたため、子供への仕送りが簡単にできたり、小銭がなくてもワリカンで支払いできたりと便利に使えるようになりましたが、やはりここでもお金が見えてきません。
金融に関する規制緩和はほかの何よりも早いスピードを進んでおり、自由や選択肢が広がる一方、これまで以上のリスクへの認識が必要になっています。
タイトルの一部である【金融リテラシー】とは簡単に言うと【お金に関する知恵や能力】のことで、金融商品や金融サービスの選択、将来の生活設計などで適切に判断するために、最低限身につけるべき金融や経済に関する知識や判断力などを指し、社会人として経済的に自立し、より良い暮らしを送っていく上で欠かせない生活スキルとされています。
日本人はとかくお金の話を避けたがる傾向にありますが、【金融リテラシー】は最早の人生での必須科目と認識してしっかりと身に着けることが大切です。