おはようございます、藤井経営の斉藤です。
先日のニュースで、厚生労働省は年金の「繰り下げ受給」の制度が浸透されていない為、年金の受取見込額などを知らせる「年金定期便」を活用して来年4月より周知をすると伝えられていました。
年金の「繰り下げ受給」の制度とは、65歳から受給することができる年金を任意で受取時期を遅らせ、遅らせた期間分だけ年金の受給額が増える制度となります。
増加額は年金の受給を1ヶ月遅らせるごとに0.7%の増加となります。最大で70歳まで繰り下げることができ、その場合の増加額は42%となり、例えば年金の支給額が100万円であれば、70歳まで繰り下げた場合142万円となります。
金額だけを見てしまうと大変魅力的な制度ですが、繰り下げを行っている期間はもちろん対象の年金は受給できません。また、厚生年金を繰り下げた場合、加給年金の支給がされる方は、厚生年金を受給するまでは加給年金も支給されません。
実際に「繰り下げ受給」をする場合には、その時点の受給できる年金額を確認し、その時の生活状況や健康状態等を踏まえて制度を利用されることをお勧めします。