父親の存在

藤井経営の藤井武です。

12月も残すところあとわずか。残り少ない2017年・平成29年をしっかり締めくくりたいと思います。

ちょっとショックを受けたのだが、「子供調査2017」によると、母親を尊敬する、という子供が68.1%で過去最高になっている、という記事をみた。
これだけ見ると、当然なのではないか、と思うのだが、比較対象に出されているのが、父親を尊敬する、という子供(61.5%)を上回った、という事実だ。
20年前の1997年時点では、父親を尊敬する子供が約60%で、母親(約50%)を上回っていた。どちらかというと、母親には親しみを感じる子供が多かったのだが、今年の調査では父親の尊敬度は横ばいであったが、母親に対するものは右肩上がりで上昇している。

世のお父さんたちは、家庭のために毎日仕事を頑張り、子供の笑顔に救われていると思う。お父さん達に非はないと思うが、最近のお母さんの立場の変遷があるのだと思う。
今や80%近くが働くママで、専業主婦は20%程度だという。かつ働くママは家事の主役も担っており、ママの存在感が大きいのが昨今の家庭の特徴なのだろう。また、高学歴なキャリアウーマンという側面を持つママが増加しているのも大きいと思う。母親が家庭と仕事を両立させ、子供たちから信頼されているのだろう。
では、父親が子供たちの敬意を取り戻すにはどうすればよいのだろうか?徹底したイクメンしかないのか?

子供が進学の時期を迎え、父親の職業やその具体的な内容を聞かれることが増えた。改めて子供と自分の職業について話をすると、それってどんなことするの?パパって会社でそんなことしてるんだ、と意外に興味をもって聞いてくれた。
今まで自分の職業についての会話も、正直あまりしたことがなかった。子供が会社見学で来社したり、会社の催し物に参加したことはあったが、それだけで理解できるはずがない。頑張って働いているだけでは、自己満足にすぎないことを痛感した。
なんだか少し感傷的な気分になってきたが、とにかく、もっと子供たちといろいろな会話をしていこうと思った2017年の師走である。