新たな働き方の課題

おはようございます。上毛労務の今泉です。

毎年、労働者の働き方などについての統計データが発表されます。
その中で新たな課題とされているのが、女性の正規雇用についてです。
よく言われているのは女性の就業率を表す「M字カーブ」。これは20代に上昇した就業率が出産や育児にあたる30代で下がり、再び上がる様子がMに似ていることからそう呼ばれています。こちらは働く女性の増加により解消傾向にあります。
それに代わって登場したのが「L字カーブ」。これは正規雇用率が20代後半に5割超えのピークを迎え、その後は一貫して下がり続ける様子を表したものです。
(年齢別のデータを線で結ぶと「へ」の形ですが、それを90度回転させてL字)
その理由のひとつが、出産後の働き方が非正規雇用しかない選択肢。会社や個人で違いはあるものの、関与先でも出産された方が仕事復帰する際、仕事と育児両立のためにパートタイムにするケースは見受けられます。
今後の働き方として正社員の短時間勤務や在宅勤務など、柔軟な働き方がさらに重要となりそうです。新型コロナの影響により、賃金不払いや雇い止めといった女性からの労働相談が6割を占める現状もあります。
「女性の非正規は家計補助」という見方もあるようですが、女性の収入減少が家計に深刻な影響を与えるケースが増えています。柔軟な働き方を増やして、男女ともに働きやすくなるといいですね。