感謝を伝える機会

上毛労務 薗田直子です。

去年の今頃、執行部各自で「自分史」を綴り、自分の半生を振り返る機会があった。

大学では新設学科に進み、好奇心溢れる学友とカリキュラムにはない経験を山ほどしたこと、
大学時代に通った専門学校、そこで出逢った企業人事の世界、企業研修事業でのアルバイト、研修の講師から勧められたその後の進路、そして就職先。配属された部署にいた視野を広げてくれた厳しい上司・・・そして社会保険労務士という資格に至ったこと
当たり前だが周りの人の支えや影響があって今の自分がある。人生のターニングポイントとなる場面は、自分一人ではなく「誰か」との交わりを介していたことが多い。そして、振り返ると大きな転機であっても、その時点ではそんなことを感じていないので、関わった人に「感謝」を伝えていないことも多い。全く音信不通になってしまった人もいる。
去年の年賀状は、もう何年も「ご無沙汰しています!」のコメント続きだった方へも、当時を思い出し、想いを込めて近況を綴った。

コマツの元社長が、末期のがんであることを新聞で公表し、「元気なうちにお世話になったかたへ感謝を伝えたい」と『感謝の会』を催したことが放映されていた。会のあと、「人生で巡り合えた人と握手し、“ありがとう”と言えたことに満足しています」と語っていた。

人生で巡り合い関わった人に改めて感謝を伝える機会は、身近にありながらもそう多くはないのかもしれない。年賀状準備の時期になり、去年から一年更新された自分史を思い、今年出逢った人、関わった人を思い返している。