藤井経営の牛房です
今年の日本競馬界では2頭の無敗三冠馬が誕生しました。
9年連続最多勝を獲るなど天才騎手と称された福永洋一氏を父に持つ福永祐一騎手が、これまた怪物と称された無敗三冠馬ディープインパクトを父に持つ「コントレイル」に騎乗し、祐一騎手はその父も成しえなかった三冠ジョッキーに、コントレイルは無敗三冠馬としては史上3頭目、父ディープインパクト以来15年ぶり、父子無敗三冠馬としては史上初となりました。ともに偉大な父を持つ騎手と牡馬が成しえた偉業といえます。
次いで史上初の無敗牝馬三冠に輝いた「デアリングタクト」は北海道日高町の家族とパート従業員合わせて4人の小さな牧場で誕生し、0歳時の競りでは買い手がつかず、翌年1歳時の競りは1,200万円で落札されました。その競りの平均額が4,600万円であったことを考えれば、どれほど期待されていなかったかがうかがい知れます。そんな牝馬が起こしたまさにシンデレラストーリーとなりました。
両レースともコロナ禍で入場制限がされる中で行われ、例年のような歓喜の渦はなかったですが、その物語性も相まって久々に爽快感のあるニュースでした。
そんな2頭の直接対決が11月29日のジャパンカップでは実現するかもしれません。