マスク騒動

こんにちは、総務の藤井です。

 

このところ毎日新型コロナウイルスのニュースが紙面やネットを賑わしていますね。

テレビではマスク不足の話題から始まって、停泊中のクルーズ船から何名の感染者が出たか、新型コロナウイルスの感染経路など実に様々な情報が日々更新されています。

特にマスク不足は深刻で、一般向けの市販品はもとより現在医療機関向けの専門業者にも全く在庫がない状態のようです。

これは本当に非常事態です。

 

日本に流通するマスクの約2割が国内生産で残りの8割を中国製だそうです。

8割を占める中国産のマスクは、当面中国国内の需要に充てられ輸出はされないでしょうから、国内での使用分は国内生産分で賄うしかありません。

国内の生産工場では急ピッチで生産を続けているそうですが、原料に使うパルプなどの一部が中国からの輸入に頼っているということなので、元のように売り場にも医療機関にも潤沢に在庫があるような状況になるには今後しばらく掛かると思われます。

 

こうした状況に乗じて、市販のマスクがフリマアプリで通常では考えられないような高値で転売されていたり、病院からマスクや消毒液が盗まれたり、来院者向けに備え置きしているマスクが大量に持ち去られたりと品不足による混乱は収まる気配を見せません。

確かにマスクは必要ですが、日本国内で発生した感染者数は2月10日の時点で26名(クルーズ船内の感染者を除く)。そのうち湖北省滞在歴がある人が22名とのことですから、日常の通勤や買い物にもマスク必須というほどの流行はみせていません。

また、国内では新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった方もなく、罹患した全ての人が重症化しているわけでもないのにあまりにパニックになりすぎてはいないでしょうか。

 

マスク騒動ともいえる狂乱ぶりに、日本人はオイルショックの頃から全く変わっていないのかと少し残念に思います。

この先、新型コロナウイルスがなすすべなく感染拡大するのか、それとも効果の高い治療法やワクチンが開発されるのか、また人々の分別ある行動と叡智で封じ込めに成功するのかは分かりません。

私たちに今できることは、

パニックに陥らない。

物の買い占めに走らない。

必要なところに必要な物が行き渡るよう配慮する。

そんなことではないでしょうか。