『ヘンテコノミクス』

上毛労務 薗田直子です。

「人間は合理的な動きをする」という考えのもと構築されている経済学。
でも、実際には多くの場面で理に合わない振る舞いをする。なぜって、人間は心を伴った生き物だから。

そんな話をサザエさん的漫画で紹介した行動経済学の書籍『ヘンテコノミクス』

・100人中10人が「まずい!」と答える新商品のお菓子
・100人中90人が「美味しい!」と答えるお菓子
どっちが売れそうなコピー?
同じ調査を示しているのに、言い方の違いで全く印象が変わってくる『フレーミング効果』

リス工場で週給ドングリ70個での求人
・毎日10個ずつドングリ支給  10×7日=70ドングリ
・月曜7ドングリ、火曜8ドングリ、水曜9ドングリ、木曜10ドングリ、金曜11ドングリ、12ドングリ、日曜13ドングリ   7日間で70ドングリ
どっちのほうがモチベーションあがりそう?

最終的には同じ70ドングリなのに、毎日同じ数をもらうより、最初は少なくても徐々に増えていく方が、より明日を楽しみに働くようになる。何故って、私たちの心にはだんだん良くなることを好む『上昇選好』ってものがある。

人間は決して合理的に動くわけではなく、その行動の裏には心の揺れ動きがある。
個人の消費活動だけではなく、人事労務においても同じだと思う。

1時間もあれサクッと読めるお薦め本です。