「関ケ原の戦い」?を終えて

藤井経営の藤井武です。

台風21号が残した被害は思った以上に甚大のようです。追い打ちをかけるように、22号が発生し今週末日本列島に上陸の模様。どういったルートを通るのか、今から心配です。

さて、先週末日曜日に衆議院議員選挙が行われ、自民党が圧勝。希望の党は自滅し、与党が議席総数の3分の2をしめる結果となりました。
歴史家の加来耕三氏は、今回の総選挙を、天下分け目の戦いとして名高い「関ケ原の戦い」になぞらえて分析していらっしゃいました。(ネット上では否定的な意見が多いのですが)賛否は置いておき、個人的には興味がわきました。
東軍を自民党、西軍を野党に見立て、東軍総大将徳川家康を安倍晋三氏、西軍総大将毛利輝元を小池百合子氏としていました。
毛利輝元といえば総大将でありながら本戦には参加せず大坂城にとどまり、それを今回の希望の党党首でありながら総選挙に出馬しなかった小池氏を重ねたのでしょう。ちなみに石田三成は、小池氏側近で小選挙区比例とも落選となった若狭勝氏や細野豪志氏、天下の裏切り者小早川秀秋は民進党党首の前原誠司氏としており、前原氏の今回の行動についての見方に笑ってしまいました。私も今回の前原氏の行動には、不信感を持つとともに落胆しました。
この中で、西軍総大将石田三成の股肱の臣・島清興(左近)、盟友大谷吉継両名を重ねていたのが立憲民主党党首枝野幸男氏でした。
個人的には、今回の枝野氏は西軍の中にあって独特な存在感を示すとともに、凄絶な「捨てがまり」戦法で「島津の退き口」を成功させた島津義弘ではないか、と思っています。この活躍で、戦後の島津氏は敗戦大名としては他にない「本領安堵」を勝ち取っています。

歴史では、この後「大坂の陣」が起きます。関ヶ原の戦いで圧倒的勝利を収めた徳川家康も、「元和偃武」までは15年の歳月がかかっています。
今回の総選挙で圧勝を収めた安倍自民党ですが、敵方の自滅感が強く決して国民の信任を得たものとは言い難いため、安倍さんの「謙虚」な発言につながっていると感じます。今後の政治の行方にも、注目したいと思っています。