不法投棄

今年の夏は、雨が多い。青空が少ない。
昨日伺った、ほうれん草農家も例年より発育が遅く、茎も細いといっていた。昨年は良かったが、毎年という訳にはいかないようだ。
長雨のせいで、各地で被害も発生している。自然災害でどうしようもないことではあるが、なんとも言えないものだ。

先週末も岐阜県の中央道で土砂崩れがあった。最初、TVでニュースを見たときに、白い消火剤が撒かれたのだろうか?と思った。しかし、崩れた山の方も白い部分が所々に見えた為、水たまりが光のかげんで白く見えるのかと思っていた。しかし、その後のニュースで、近くの窯業原材料メーカーの不要な窯業原料であることがわかった。
自社の不要な物を、自分の土地に埋めたものや置いておいたものらしい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170821-00004836-gifuweb-l21
自社不要な物なのだから、産業廃棄物となるのだろう。ただ、自分の土地に自分が出したゴミを置いておいても不法投棄なのだろうか?結果は不法投棄になる。廃棄物処理法や「土地は個人所有ではあっても、公共性の高い存在であり、野放図な管理は許されるものではない」との理念によるものらしい。そいいえば、少し前だが、大阪のほうで学校を建てる土地を、埋められているゴミ処理に費用が掛かるため、国有地を大変安く譲りうけた方が話題になり、今は補助金の不正受給で世間にニュースを提供しているようだ。
今回の場合、中央道の土砂崩れだけでなく、別方向への川から住宅への被害もでている。たとえ自社の用地に置いてあったとはいえ、これだけの被害がでると、キチンと処理されずにおかれてあったことが原因で、自然災害がそれだけの問題ではなくなってしまっている。温暖化による異常気象など自然の現象を、人間が災害にしてしまっているのではないだろうか?
でも、この便利な時代が好きだ。あまり暑くはなかったとはいえ、この湿気ではエアコンは必要。        吉田 典佳