手を洗う

こんにちは、総務の藤井です。

 

前回のブログでマスク騒動について触れましたが、事態は一向に収まる気配を見せませんね。

現在はマスクに続いてアルコール系のウェットティッシュや除菌スプレーなども入手困難だそうです。

アルコール消毒薬の成分が新型コロナウイルスのようなタイプの持つ膜を壊す効果があり、ウイルスの膜が壊れると感染力を失うという情報が発信されたため、「新型コロナウイルスの予防に効果がある!」と多くの人が製品を買い求める結果となりました。

 

アルコール消毒薬の有無にかかわらず、「手を洗う」という行為は公衆衛生上非常に重要な行為です。

19世紀ウィーンで、後に「感染制御の父」とも呼ばれるゼンメルワイスという産科医が、手を洗うことによって産褥熱による患者の死亡率が下がることに気づきました。

手だけでなく医療器具も徹底的に消毒することで、当初13%ほど産褥熱によって亡くなる人のいたクリニックからほぼ完全に産褥熱を撲滅できたそうです。

残念ながら彼のこの功績にスポットライトが当るのは亡くなってからのことですが、今では彼は消毒法と院内感染予防のパイオニアとして広く人々に認識されています。

 

日本でも「禊(みそぎ)」という風習が太古の昔からあり、「水によって身を清める」ということを日常的に行っていたため感染予防という点において非常に優秀な人種だったそうです。

私たちもそんな先人の知恵をきちんと活かして、マスクやアルコール消毒薬の不足に大騒ぎをせず、新型コロナウイルス対策だけでなく日々の衛生管理としてしっかりと手を洗うことを習慣づけ、健康的な生活を送れるよう気をつけていきたいと思います。