おはようございます。
上毛労務の今泉です。
みなさんは、「ナッジ」という言葉をご存じですか?
ナッジとは英語で「肘で軽くつつく」という意味で、行動科学ではちょっとした
きっかけを与えて背中を押し、よい行動を促していくことを指します。
身近な例では、限定品。限定とあると「今買わないとなくなってしまう」と思い、
つい買ってしまう。それにより、商品の売上アップや経済効果につなげるのです。
ある市では検診の受診率アップを図るため、検診案内を2つ作り試してみました。
ひとつは「今年受診したら来年も検査キットを送る」という利益を、もうひとつ
は「今年受診しないと来年は検査キットを送れない」という損失を強調しました。
すると、損失を強調した方が受診率が高い結果がでたのです。
人は、損することに強く反応するという考えがあり、それをきっかけに行動に
つながっているようです。
政府は、ナッジを会社支援などの政策の効果を高めるための手法としても考えて
います。
これは日頃の会話も同じだなと感じます。同じことを伝えるにも、相手や言い方
によっては喜ばせることも、傷つける場合もあります。
私は、周りの人からの言葉などで助けられることが多いです。これからは、自分が
何か相手によいきっかけを与えられるようになりたいなと改めて思いました。