企業の拡大・永続について

藤井経営の藤井武です。
大型連休も後半に突入し、4日・5日は早くも Uターン
ラッシュが、各高速道路において想定されています。
遠方へお出かけの方も多いと思いますので、くれぐれ
も交通事故等にはお気を付けください。

先日、かねてよりお話をお聞きしたいと思っていた
医療法人伯鳳会、五葉会 理事長 古城資久
(こじょうもとひさ)先生のご高話を拝聴する機会に
恵まれました。
古城先生は地元兵庫県赤穂市の病院を事業承継後、
M&Aによる病院買収により事業拡大を達成されてお
り、この業界でその存在を知らない人はおりません。

先生のお話の中で、今後の会社経営にあたり、改めて
心に留めておきたいことをまとめると・・・

<現代の経営は、チーム経営の時代>
社員の意識改革を推進するためには、適切な役割とそれ
に基づく仕事を設定し、最高度の業務推進力を創造す
る。
そのため、役職者の選定を誤ると社員の意識改革は不可
能となる。仕事ができる事、能力がある事や上位資格が
ある事とリーダーの素養は全く別物である。

<自立的(自律的)社員の誕生>
自立的(自律的)社員とは、経営を主体的に考える
社員である。
社員に財務諸表を全開示し、会社の“現状”を知っても
らい、社員がやりたいことが可能なのか、それが会社の
経営理念に合致するのか、共に考える。
改革を実践するのは社員自身であり、道しるべを示す
のが経営者である。

<兵は神速を貴ぶ>
経営上の課題は多い。一つの課題解決にこだわり、
時間を費やし、同時に進めなけらばならない課題に手が
つかないことで、改革は大幅に遅延する。
100点を求めるのではなく、60点できたら次の課題
へ進む。

<事業拡大にあたって>
いかにうまみがある事業でも、自分が嫌いと感じる事業はやらない。
自分が好きと思うことでないと他社には勝てない。
新事業がうまく行かないことで企業の存続が危うくなる
様な事業には手を出さない。また、過半数の人が賛成す
る事業は、すでに陳腐化している。

経営に王道はありませんが、成功者の言葉ほど重みの
ある事実はない、と思うところが多々あり、非常に貴重
なご講演でした。