時間のポートフォリオ

藤井経営の藤井武です。

先日、人材組織コンサルタントの山口周(ヤマグチシュウ)さんの著書
『トップ1%に上り詰めたいなら、20代は“残業”するな』という本を読みました。

20代の若手社員向けの訓示のようなことが主なのかな、と思いましたが、
30代、40代の日常業務がマンネリ化している社員こそが読むべき、と感じました。

 

その中から、“時間のポートフォリオ”についてご紹介したいと思います。

仕事・余暇・睡眠の3つを構成要素として、それぞれ
“スジの良い”“スジの悪い”で分類して、24hを軸として1日の使われ方を区分します。

結果的に3要素はそれぞれ密接に関係し、
“スジの良い仕事”→“スジの良い余暇”→“スジの良い睡眠”→“スジの良い仕事”
・・・とつながり、自然と自己成長を促す好循環が生まれてくる、ということでした。

 

“スジの良い”とは自分の豊かさにつながることで、“スジの悪い”は
自分の豊かさにつながらないこととなり、自分から求めて行うこと(自発的行動)か、
他者からの要請(受動的行動)か、で判定します。

すなわち、日常業務においても自分の成長に必要であると自分自身で答えを出し、
仕事に意義をもって行うのと、会社や上司から言われたままで機械的に行動し、
自分の意志が介在せず行うのとでは、同じ仕事を行った結果には、天と地ほどの差が
生まれるということです。

 

本書の中では、『人生の勝敗は、余暇に得点を取れるかで決まる』という
ナポレオンの言葉が紹介されており、余暇の使い方の大切さを教えてくれます。

“得点”の意味合いは、人それぞれと思いますが、自己成長を促す好循環に
つながればよいのです。

 

皆さんの“時間のポートフォリオ”はいかがでしょうか?
“スジの悪い”ことに振り回されることなく、
“スジの良い”時間の使い方と好循環を身に付けたいものですね。