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歳の差
2017.06.14
カテゴリ : 人事・労務

上毛労務 薗田直子です。

ある会社で専門学校卒入社3年目の男性社員(22歳)が退職するときの話
『(他の職員と)世代が違いすぎて、話が合わないんです・・・』
彼の直近の先輩は29歳。ん・・・?それで世代が違いすぎるのか!と驚いたものです。
歳を重ねると、5歳、10歳の年の差は気にならなくなりますが、考えてみれば学生時代の5歳上はかなり大きな差に感じたものです。

人材難の中でようやく若者を採用しても、「若者は定着しない」という声をよく聞きます。言葉通り新卒者の3年目離職率は全体で3割、30人未満の企業では5割を超える高い数値になっています。初めて社会にでる新人にとって、齢の離れた先輩に「仕事や共通の話題」を話すのには気持ち的な隔たりがあるのでしょう、「先輩側からのコミュケーションが少ない」とその離職率が高くなる傾向にあります。

一説によると、新入社員のOJT(実務を通じで仕事を教える)をする上で、新入社員と一番近い年齢差(入社歴の差)が5年開くとイエローカード、8年差は相当厳しいとのこと。8年前、自分は何がわからなかったのかわからなくなっている、というのがその理由だそうです。

新入社員が先輩社員に期待することのトップが、『頻繁にコミュニケーションをとってくれること』。仕事を教えてくれることをだけを望んでいる訳ではありません。
JTBでは、若手社員の早期退職を食い止めようと、入社2~5年目の若手社員が見守り役になる『社兄・社姉(しゃあに・しゃあね)制度』があります。仕事の指導は中堅のリーダー格が行い、社兄・社姉は新入社員の様子を常に気にし、こまめに声をかけてあげる体制をつくっています。新入社員からの相談は「スーツの色はどうしたらいいのか?」等、些細なことも多いそうです。小さな不安や悩みを相談し『つながっている』とおもえる体制をつくっています。

自分のことをいつもに気にかけてくれる人が身近にいる、歳の差があっても心強いですよね。
『つながっている』と思える存在がいること、若者に限らず安心に働ける一因かもしれません。

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